世界の乗り物事情

全長が伸縮する車!?アウディの「未来のEVカー」とは

2021年8月13日にアメリカの一大自動車関連イベント「モントレー カー ウィーク」でアウディの「未来のラグジュアリーを再定義する」コンセプトカーが発表される。

https://youtu.be/UNMjYVRldAA

Audi skysphereは、乗員に最大限の自由をもたらすため、「グランドツーリング」体験と「スポーツ」体験という、2つのまったく異なる運転体験を提供できるように設計された。これを実現するために採用されたのが、アダプティブホイールベースという新しいテクノロジーだ。電気モーターとボディ/フレームコンポーネントが互いにスライドするというメカニズムにより、ホイールベースおよび車両の全長を最大250mm変化させることができる。同時に、車高も10mmの範囲で調整され、快適性とドライビングダイナミクスの強化が図られる。

ドライバーがボタンを押し「スポーツ」モードを選択すると、全長は4.94mとなり、リヤホイールステアリング(4輪操舵)と相まって、このEVロードスターを俊敏に走らせることが可能となる。また、自動運転を実現する「グランドツーリング(GT)」モードを選択すると、全長5.19mに延長され、最大のレッグルームが確保される。このモードでは、ステアリングホイールとペダル類が乗員から見えない位置に格納され、広々としたスペースが出現する。

Audi skysphereは、センサーシステムで道路と交通状況を自動的に監視することにより、乗員を目的地まで安全に送り届けてくれるという機能も備えている。乗員の現在地情報を取得して、その場所まで迎えに行ったり、駐車や充電を無人で行うことができるのだ。

Audi skysphere発表の地として選ばれたのは、アメリカ・カリフォルニア州のペブルビーチゴルフコースのフェアウェイ。これは、このコンセプトモデルが、カリフォルニアで開発されたことを意味している。Audi skysphereの設計は、マリブにあるアウディデザインスタジオで行われた。今回のクリエイティブなプロジェクトを担当したのが、スタジオマネージャーのゲール ビュザンと彼が率いるチームである。この革新的なニューモデルは、アウディの歴史における伝説的なクラシックモデル、ホルヒ853ロードスターからインスピレーションを得ているという。この全長約5.20メートルの印象的なモデルは、1930年代のモダン ラグジュアリーを定義しただけでなく、2009年にペブルビーチで開催されたクラシックカーのコンテスト、「コンクール デレガンス」でも優勝している。

Audi

Audi skysphereは、乗員に最大限の自由をもたらすため、「グランドツーリング」体験と「スポーツ」体験という、2つのまったく異なる運転体験を提供できるように設計された。これを実現するために採用されたのが、アダプティブホイールベースという新しいテクノロジーだ。電気モーターとボディ/フレームコンポーネントが互いにスライドするというメカニズムにより、ホイールベースおよび車両の全長を最大250mm変化させることができる。同時に、車高も10mmの範囲で調整され、快適性とドライビングダイナミクスの強化が図られる。

ドライバーがボタンを押し「スポーツ」モードを選択すると、全長は4.94mとなり、リヤホイールステアリング(4輪操舵)と相まって、このEVロードスターを俊敏に走らせることが可能となる。また、自動運転を実現する「グランドツーリング(GT)」モードを選択すると、全長5.19mに延長され、最大のレッグルームが確保される。このモードでは、ステアリングホイールとペダル類が乗員から見えない位置に格納され、広々としたスペースが出現する。

Audi skysphereは、センサーシステムで道路と交通状況を自動的に監視することにより、乗員を目的地まで安全に送り届けてくれるという機能も備えている。乗員の現在地情報を取得して、その場所まで迎えに行ったり、駐車や充電を無人で行うことができるのだ。

Audi skysphere発表の地として選ばれたのは、アメリカ・カリフォルニア州のペブルビーチゴルフコースのフェアウェイ。これは、このコンセプトモデルが、カリフォルニアで開発されたことを意味している。Audi skysphereの設計は、マリブにあるアウディデザインスタジオで行われた。今回のクリエイティブなプロジェクトを担当したのが、スタジオマネージャーのゲール ビュザンと彼が率いるチームである。この革新的なニューモデルは、アウディの歴史における伝説的なクラシックモデル、ホルヒ853ロードスターからインスピレーションを得ているという。この全長約5.20メートルの印象的なモデルは、1930年代のモダン ラグジュアリーを定義しただけでなく、2009年にペブルビーチで開催されたクラシックカーのコンテスト、「コンクール デレガンス」でも優勝している。

1937年ホルヒ 853 カブリオレ(shown by Robert M. Lee/ (C) The Pebble Beach Concours d’Elegance)

Audi skysphere とホルヒ 853 ロードスターとの共通点は、その寸法、コンパクトなキャビン、長いボンネットを備えたプロポーションに見ることができる。Audi skysphereの全長は5.19m(ホルヒ 853 ロードスター:5.23m)、全幅は2.00m(同:1.85m)。顕著な違いは、その高さに表れている。ホルヒ 853 ロードスターは1.77m(ボディ形状によって異なる)、その子孫である自動運転のAudi skysphereは、「スポーツ」モードを選択した場合、低い重心と優れたエアロダイナミクスを実現するために、全高は1.23mに設定される。このコンセプトモデルにはレトロな雰囲気はまったくないものの、伝説的なクラシックモデルへの敬意を感じることができる。

決定的な違いは、サイズではなく、そのラインにある。豊かなカーブを描き、大きく張り出したアウディならではのホイールアーチを備えたAudi skysphereは、幅広いトレッドを強調し、ダイナミックな走行性能を明確に表現。サイドビューの特徴は、長いボンネットと、フロントにおける短いオーバーハングだ。風洞実験室でテストが繰り返されたリヤエンドは、スピードスターとシューティングブレークのデザイン要素に、トラディショナルでスリムなデザインの大きなガラス面を組み合わせている。Audi skysphereのためにデザインされた2個のバッグは、リヤウィンドー下のスペースに置くことが可能で、クロスパターンの専用ストラップで所定の位置に固定することが可能だ。

ホルヒ 853 ロードスターのボンネットの中には、5リッターの直列8気筒エンジンが搭載されていた。一方のAudi skysphereのフロントアクスルとフロントウィンドーの間には、充電器、DC/DCコンバーターといった電気駆動コンポーネントに加え、アダプティブホイールベース用のアクチュエーターとエレクトロニック/メカニカルコンポーネントが搭載されている。

リヤアクスルに搭載された電気モーターは最高出力465kW、最大トルク750Nmを発生する。この電気モーターは、重量1,800kgのこのロードスターを瞬時に加速させることが可能。前後重量配分を約40:60に設定したことにより、リヤアクスルに十分なトラクションが生まれ、フル加速した場合、0~100km/hまでわずか4秒で到達する。バッテリー容量は80kWh以上で(予測値)、経済的なGTモードで走行した場合、500kmを超える航続距離(WLTPモード)を実現している。

今回のプロジェクトでは、将来合計3台のコンセプトモデル(Audi skysphere、Audi grandsphere、Audi urbansphere)が発表される予定だ。「単なる乗り物」を超えて広がるアウディの未来に今後も注目していきたい。

参照:Octaneより