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ツイートが“3億円”に! 新たな資産「NFT」とは?

日本語で「ただいま設定中」という、たった一言のツイートが3億円に!

新たな“資産の形”に注目しました。

■“新たな資産”と購入する人が増加  
コインチェック株式会社・中島裕貴さん:「この画面見て下さい。実はこのツイート、3億円の価値が付いているんです」  

3億円の価格が付いたのは、「ツイッター」の共同創設者、ジャック・ドーシー氏が15年前につぶやいた、ツイート第1号です。  

しかし、ツイートを購入するとは、どういうことなのでしょうか?  コインチェック株式会社・中島裕貴さん:「こういった佐々木さんの画像、ダウンロード・コピーできてしまいますよね」「NFTは、こういったデジタルのものにシリアルナンバーのようなものを付けて、本物だと証明する」「世界に一つだけしかないものですので、価値が生まれるんです」

 NFTとは、Non-Fungible Tokenの略で、「替えの効かない証明書」を意味します。  無数にコピーを作り出すことができるデジタルデータに、本物を示す番号を付けることで「オリジナル」を証明する手段になるのです。  

この証明書付きの世の中に1つしかないことが保証されたバーチャルな作品を、“新たな資産”と考えて購入する人が増えているのです。

■クリエイターに“うれしい仕組み”も  NFTを活用することで、これまで自分の趣味としていたものにも価値が付くケースが起きています。  


「あたらしい経済」設楽悠介編集長:「私は絵を描いて作ってみて販売しました」  新しい金融商品や技術を取材している編集者の設楽さん。これまで趣味で描いてきた絵をNFT化、つまりデータ化し、証明書を付けて権利ごと販売したところ、約7万円で売れたといいます。  

「あたらしい経済」設楽悠介編集長:「(NFTで)世界に向けて売れるっていうハードルは、めちゃくちゃ下がった」  さらに、NFTには、クリエイターにとってうれしい仕組みもあります。  「あたらしい経済」設楽悠介編集長:「僕が描いた絵が転売されると、10%が僕に入ってくる」  通常、物の転売で利益を得るのは転売した人だけですが、NFTの場合、転売されるたびに大元のクリエイターにも、お金が入る仕組みになっているというのです。

■様々なものがNFT化へ…販売機会も増加  広がりを見せるNFT。有名企業が利用する動きもあります。  これは、世界的ブランド「ルイ・ヴィトン」がリリースしたゲームの画面。創業者ルイ・ヴィトンの生誕200周年を記念したもので、ゲームに参加すると、NFTが付いた限定アイテムを獲得するチャンスが得られます。

 さらに、人気グループ・パフュームのメンバー3人の象徴的なポーズがデータ化され、オリジナルが証明されたNFTアートとして販売されました。  今後、様々な形のものがNFT化され、販売される機会が増えていくだろうと設楽さんは話します。  

「あたらしい経済」設楽悠介編集長:「自分がファンだったり応援している人が、これからNFTを出す機会が出てくると思うので。そういったもので体験してみるのが大事」