“新しい未来を始動させる” 東芝グループへ
東芝グループは、発電システム、上下水道システム、鉄道システムなどのインフラ事業、電子デバイス事業、様々なデータを収集・分析し、新しい価値として活用するデータサービスまで幅広い領域で事業を展開 。それぞれのセグメントが互いに連関し相乗効果を生み出すことで、インフラサービスカンパニーとして新しい需要の創出や付加価値の高い製品、サービスを提供しています。 東芝グループ経営理念「人、地球の、明日のために。」のもと、長年にわたる製造業としての幅広い事業領域の知見や実績(フィジカル技術)と、情報処理やデジタル・AI技術 (サイバー技術)を融合したサイバー・フィジカル・システム(CPS)テクノロジーを駆使して、独自の最先端テクノロジーで社会課題の解決に貢献し、新しい未来を始動させます。
Navigator
日刊工業新聞社
鈴木 岳志
編集局 第一産業部 編集委員
記者の視点
かつて東芝は「総合電機メーカー」と呼ばれた。一部事業を切り離し、重電・インフラ機器主体のメーカーとして再編された現在でも、その保有する技術領域は広い。『からくり儀右衛門』こと田中久重を源流とする芝浦製作所と、『日本のエジソン』と呼ばれた藤岡市助の創業した東京電気が合併して誕生したのが東芝だ。明治以来、電信機や発電機、発熱電球など多くの分野で日本の市場を開拓した。第2次大戦後の家庭電化製品や発電・送変電、個別の製品ではワープロやDVD、フラッシュメモリなども先頭ランナーは東芝だった。
東芝の研究開発センターは川崎市の陸側、小向東芝町にある。名前の通り、街区が丸ごと研究所という一大拠点だ。むろん他の拠点や国内外の子会社・関係会社にも個々の技術の研究部門がある。いまや民生用も産業用も、あらゆる機器が電気制御。重電からマイクロエレクトロニクスまでの幅広い技術を持っていなければ、複雑なインフラシステムは動かすことは出来ない。東芝は今も、世界的にも数少ない「総合技術メーカー」なのだ。
参照:日刊工業新聞より